血清からのIgGの抽出プロトコール
(GEヘルスケア・ジャパン株式会社のポリクローナルIgGの精製プロトコールを一部改変)
- 血清をPBSで2倍に希釈する。
(おおよその血清中のIgG 濃度は10 mg/mlになる。) - 0.45μmフィルターでろ過する。
- プロテインGカラム(5ml)にPBS 50ml を300ml/hrで流す。
(1mlのカラムを使用する場合はPBS 10mlを100ml/hrで流す。) - 5ml カラムに2倍希釈した血清を100ml/hrで流す(排出されたサンプルは回収しておく)。
(1ml カラムの場合は12-60ml/hrで流す。) - ④で流したサンプルをもう一度回収し、再度カラムに通す。
- 5ml カラムにPBS 50mlを300ml/hrで流す。
(1ml カラムの場合はPBS 10mlを100ml/hrで) - 溶出する際に回収容器となる50ml コニカルチューブに1M Tri-HCl (pH 9.0)を2.5ml入れておく。
(1ml カラムの場合は15mlチューブに0.5mlの1M Tris-HCl) - 25mlの0.1M グリシン-HCl (pH 2.7)でIgGを⑦のチューブに溶出させる(100ml/hr)。
(1ml カラムを使用している場合は5mlの0.1M グリシン-HClで溶出) - 溶出されたIgGを10kDaのAmicon-Ultraで限外ろ過し、濃縮する。
- 25mlの20%エタノール 300ml/hrでカラムを洗浄する。
(1mlカラムの場合は5mlの20%エタノール 100ml/hrで洗浄) - カラムに蓋をして4℃で保存。
・一つのプロテインGカラムにつき1種類の血清が望ましい。
・プロテインGカラムは再利用可能なのでカラム表面に使用した血清と日付を記載し保管しておく。
・血清の量が少なく、1mlのカラムを用いる際にはサンプルをカラムに通す際の流速を1/5程度する。
・0.1M グリシン-HCl(pH2.7)は、あらかじめ1M グリシン-HCl (pH2.7)を作製しておき、10倍希釈して使用する。
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