こんにちは,EPHです.
今日は私が電気生理学実験を進める際に紹介していただいた文献,参考にした文献を紹介します.
Patch Clamping: An Introductory Guide to Patch Clamp Electrophysiology, Areles Molleman (著)
初学者向けに書かれている.英語だが平易な文章である印象.ざっと読んで,実際の機器にふれ,その後わからなくなったら戻ってくるのがよい.
Successful Patching, by Steven D. Buckingham
英語だけど,読んでおくとよい記事.
細胞外液にFBSのようなSerumがあったらダメ,とか,細胞内液はフィルタした方がいいとか,だいたいの電気生理屋が気をつけている本当に細かいことだけれど重要なtipsが書いてある.こういうことを知っているだけで,1ヶ月は無駄にしなくてすむ.英語だけれども読んでおくべき記事.
最新パッチクランプ実験技術法 岡田泰伸 (編集)
パッチクランプ法の基礎から,種々の手法が掲載されている.
初学だと難しいが,生理実験講習や経験者の実験施設を見学した後であれば,少しずつ読み進めることができる.
Ion Channels of Excitable Membranes, Bertil Hille (著)
電気生理学の教科書の定番.分からなくなったときの手引きとして効果があるが,一人で読み通すのは結構きつい(EPHも全文を読み通せていないです).ゼミで,電気生理学の苦楽を知っている研究者と一緒に読むと効果がある.先生と議論するときに手元にあると,よいディスカッションになる.
Single-Channel Recording, by Bert Sakmann (Editor), Erwin Neher (Editor)
電気回路だけでなく,電子回路の知識がある程度あれば読み進められるが,初学者にはややきつめ.
よくわかっている研究者と一緒に読む方が楽に読み進められる.
その他,オススメ文献がありましたら,ぜひお問い合わせよりご紹介ください!
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