TrisとNaClからなる緩衝液で、PBSが使えない実験で用いられる。
通常ウエスタンブロット、ELISA等、免疫学的な実験において多用される。
以下では最も簡単な作成方法を示す。
最終濃度
Tris 50 mM
NaCl 150 mM
調整方法
Tris-base 6 gram
NaCl 8.78 gram
HClで、pHを7.6に調節。
H2Oで、1Lにメスアップ。
オートクレーブ後、室温保存。
備考
TBSの組成には様々なものがある。
Trisは生理的なpH濃度(弱アルカリ)を、NaClは生理的な等張性をもたらす。
Tris濃度は、10〜100mM、pHは、7.4〜8.0で用いられる。
上記TBSに、0.05% Tween20を加えたもの(TBS-Tw)は、ウエスタンブロッティング、
ELISA等の、洗浄液としてよく用いられる。
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